インプラントは人工歯根のことで、骨にチタンでできた歯根を埋め込んでその上に歯をかぶせるという治療法です。

これまでは歯がなくなってしまった場合には入れ歯にするという選択肢だったわけですが、
入れ歯の場合にはうまい具合に噛む力が出せずに日常生活で不便を感じるという方も多くいました。
また、審美的な意味合いでもより自然な見た目になるような治療がしたいと望む方も増えてきています。
インプラントと従来の義歯の違いについてはこちらのサイトにかいてあります。

そのようなニーズがあるため、今インプラントは非常に注目されている治療法です。

そんなインプラントの材質は先にもあげた通りチタンです。
そもそもインプラントは、骨とチタンが結合するという性質が発見されたことから技術の開発が進んだ治療法でもあります。

このチタンの性質を利用していますので、インプラントは単純に骨に金属を埋め込んでいるのではなくて、
金属を体の一部として取り込むという性質のある治療法と言えます。

しかしチタンはその性質上、一度チタン以外の金属に触れてしまうと、骨との結合ができなくなってしまうそうです。
そのため、インプラントを扱っている歯科医では非常に慎重に扱われている素材でもあります。

そんなチタンにはもう一つ特徴があります。
それは金属アレルギーが出ない金属ということです。
つまり、インプラントは金属アレルギーのある方でも利用できる治療法なのです。
ただし、金属アレルギーの方の場合には、事前に医師にその旨の相談をしておくことが大切です。

インプラントの素材として利用されているチタンには純チタンの他にチタン合金と呼ばれるものがあります。
チタン合金の場合に優れているのは、その加工のしやすさです。
インプラントは加工して形が作られていくわけですが、加工がしやすい素材となると非常に利用しやすいといえるでしょう。

また、現在新しい素材のインプラントも研究されつつあります。
その一つがジルコニア製のインプラントです。
まだ実際に利用される段階にはないようですが、研究が進んで今後の展開が期待される部分と言えるでしょう。