インプラントの治療費は通常の場合であれば100％自己負担になります。
それはインプラントが自由診療で行われる治療だからです。
そのため、費用はとても高額になります。

しかし、そうした自由診療の医療費であっても、
年間10万円を越えると200万円を上限として所得から控除してくれるという制度があります。
それが医療費控除です。

インプラントの治療費は1本で30万円前後かそれ以上かかってくることがほとんどですから、
もちろん10万円以上かかってきます。
ですから、医療費控除を受けることが可能なのです。

では医療費控除の手続きの仕方ですが、これは確定申告を行うことで可能になります。
もしもサラリーマンであれば通常は年末調整で全ての手続きが終了しますが、
医療費控除については確定申告を行わなければいけないことになっています。

ここで申告できるのは、本人の医療費だけでなく、生計を一にしている家族の医療費も全て含めることができますので、
インプラントの治療費の他にも治療費があれば全てを合計した金額で200万円まで控除してもらうことができます。

必要な書類としては治療費の領収書があります。
普通病院では領収書の再発行をしてくれないことが多いので、きちんと保管しておくようにしましょう。

また、病院での治療費だけではなく、病院への交通費なども含めることができるそうですから、
電車代やバス代などもメモして分かるようにしておくと良いでしょう。

もしも確定申告の時期に医療費控除の手続きをし忘れてしまったとしても、
5年以内であれば申請をすることで還付の受領が可能です。

インプラントの治療は基本的には全て自己負担で行うべきものなのですが、
このように医療費控除で所得税の還付を得ることで、実質的には補助を受けることができます。

しかしそれは後からのことになりますので、治療を受けるその時には全て自己負担で支払わなければいけません。