ミニインプラントは、インプラントの技術をつかった、総入れ歯の新しい固定方法で、
インプラントと総入れ歯のちょうど中間くらいの治療方法と考えると分かりやすいでしょう。

インプラントの場合には顎の骨にインプラントを埋め込んでその上に人工歯をつけるという方法を取ります。
この場合、安定感に非常に優れていてとても自然な使い心地が実現します。
しかし、治療には長期間かかることもあり、安定するまでの期間の負担は大きいと言えるでしょう。

一方ミニインプラントはというと、治療は僅か1日で終了します。
インプラントとは違って歯茎の切開をしたりもしませんから、その日からより自然な使い心地が実現するのです。

もちろんインプラントほどの安定感は出ないのですが、
それまで総入れ歯がガタついてうまく使えなかったという方にとっては画期的な方法でしょう。

そんなミニインプラントは、チタンでできたネジを、直接歯茎の上から埋め込んで
その金具と総入れ歯とをひっかけるように装着するというものです。
手術当日から使えて、しかも安定感が増します。

総入れ歯は噛み合わせなどの状態が良い状態であればそのまま使用することができますので、
費用においても、インプラントよりも安価にできます。

お手入れはこれまで通りで大丈夫なのですが、ミニインプラントを設置している部分に関して
通常のお手入れでは行き届かないところが出てくるようですので、
どうしても定期的なメンテナンスをする必要は出てきてしまいます。

ミニインプラントは、インプラントにするには抵抗があるけれど
今の入れ歯をできる限り使いやすくなるようにしたいという方や、
より手軽に快適な使い心地を実現したいという方に特におすすめな治療方法です。

1日でできて痛みも少なく、今の入れ歯をそのまま利用できるという可能性もあります。
かたい物やくっつきやすいものでも噛みやすくなりますし、
はずれる心配が無いので心置きなく話すこともできます。