インプラントは皆がすべて気軽に受けることができる治療とはいえません。
通常の歯医者での治療とは違って手術になってきますし、治療方法が特殊なものだからです。

まずあげられるのが妊娠中や授乳中の女性です。
インプラントの治療では麻酔などの薬品を使用しますから、こうした時期には避けるのが適当でしょう。
どうしてもという場合には、安定期であれば受けることも可能なようですが、極力避けるに越したことはありません。

子供もインプラントの手術はすることができません。
具体的には18歳未満の場合には規制が設けられています。

といいますのも、インプラントというのは、骨に直接金属を埋め込んでしまうからです。
成長期の子供はその骨もまた成長をしています。
そうした時期にインプラントを埋め込んでしまうのは成長に悪影響を与えてしまう可能性が高いからです。

喫煙者もインプラントには向いていません。
絶対にできないというふうには言えませんが、インプラントで装着した人工の歯にタバコでダメージが加えられてしまうことや、
タバコによる歯茎へのダメージが歯周病につながることを考えると、適しているとはいえません。

その他にもインプラントができるかできないかというのには細かな条件がありますので、
インプラントを希望している場合には検査を受けてできるかどうかをチェックしてもらうようになります。

例えばインプラントを埋め込む顎の骨が弱くなっているような場合であっても、
検査によってはインプラントを行うことができる場合もあります。
骨を回復させる方法もできてきていますから、そうしたことも可能なのです。

歯周病という場合にも、そのままの状況ではインプラントを行うことはできませんが、
治療をしっかりとしていくことでインプラントが可能になる可能性はあります。

インプラントは全ての人が受けられるわけではありませんが、適合検査を受けることで可能かどうかがわかりますし、
どうすれば可能になるのかということも分かります。